クラス(教室内)で起きるいじめの構造〜構造的分類編

クラスで起きるいじめには、一定の構造が確認されている。
それぞれの属性を分けていくと、下記のようになる。
・加害者 いじめ行為を実行する者
・被害者 いじめ行為の被害者
・観衆、はやし立て いじめ行為をはやしたてるなどして煽る者
・傍観者 いじめ行為を見て見ぬ振りをする者
・フォロー いじめ行為を止めることはできないが、被害者をフォローする者
・正義感 いじめ行為を中止させる、中止を求める者

例えば、その学級に30人の生徒がいるとすると、
被害者:1名
加害者:3名
正義感:3名
フォロー:2名
観衆、はやし立て:5名
傍観者:16名

大まかな比率で考えると(被害者は1人のことが多いので、比率には反映しない。)
加害者:観衆・はやし立て、傍観者、フォロー:正義感
1:8:1

というのが、いじめの構造で代表的な考え方である。

私見だが、観衆やはやし立ての層は、加害者側に回りやすく、比較的影響を受けやすい層であり、フォロー層は、正義感層になりきれないか、正義感層の候補になる。
また、傍観者は我関せずで、トラブルに巻き込まれたくないという層とあまり興味がなく意識が別方向に向いている層などが混在している。
クラスのトレンドを作り出しているのが、実は多くを占める傍観者層であり、この属性の者が加害者層を支持するか、正義感層を支持するかによって、子ども達がよく使う言葉としての「(クラスの)空気」が、作り出されていく。

いじめの予防教育では、よく傍観者層に、いじめはよくないことだから、積極的に関わってもらうような教育をしていくことで、多くのいじめの予防には役立つという考え方が広がっている。
他にクラスに影響を耐える存在は、校内であれば担任教師や副校長、学校長があたり、家庭教育においては、保護者が、それにあたる。
それら大人が、正義感への支持を大々的に表明することが重要であり、いじめ根絶の第一歩となる。

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