躾とは何か?

北海道七飯町で両親が「しつけのため」として山林に置き去りにし、行方不明となっている小学2年生の男児(7)について、道警などは30日も現場周辺の捜索を続けた。男児は28日午後5時ごろ、同町の駒ケ岳の麓を走る道路近くに放置され、直後に両親が現場に戻った際にはいなくなっていた。
時事通信

躾とは何か?

「躾」を検索してみると、wikipediaに下記のよう記載があった。

しつけ(躾・仕付けまたは仕付)とは、人間社会・集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。概念的には伝統的な子供への誉め方や罰し方も含む。ーwikipedia

この事件、この記事を書いている段階では続報はないが、そもそもには、他人の車などに石を投げつけていたことで、その「躾」のために車から降ろしたのだと説明しているという。車を泣きながら追う少年を振り切り、5分ほど経って戻ったらいなかったということだが、これは「躾」なのかという疑問は大いに残る。
この時期の北海道七飯町はそれなりの装備が必要であり、ヒグマの生息地でもあるそうだ。一方、車からひきづりおろされ、山林しかない場所に放置される恐怖は大人でも相当感じるはずだ。身の危険も感じるであろうし、二度と家には帰れないかもしれないという恐怖も容易に想像がつく。

躾というのは訓練の範囲

「躾」というのは、社会的な規範が守れるようにするためなど、本人が恥をかかないように身につけておくべき規範や礼儀などを訓練することであって、それが訓練の範囲から逸脱すれば、「虐待」の範囲に入るであろう。
事実として、この事件において、その父親は「山菜採り」をしていたと嘘の理由で通報したことは各報道で明らかになっているが、その嘘の通報の理由は、社会的に見てこれが「虐待」の範疇に入ることを想像したからではないだろうか。

それにしてもなぜ発見されないのか?

ネットを検索していると、「熊に襲われたのではないか?」というものもあるが、仮に熊に襲われたとしたら、衣類や靴などの発見があるはずだ。崖などの滑り落ちたとした場合でも、これだけの捜査員が周囲を検索していて、見つからないというのもどうも解せない点が多い。捜査対象者は、小学2年生の男児ということから、その体力で遠方まで迷い込むのは考えづらい。私は探偵として、行方調査を担当する機会が多いが、その場合において山林の捜索は時折発生する。この場合は、自殺願望やその恐れがあり、また、山間部などへ行ったという情報や見掛けたという情報に基づき行うものだが、小さな沢やぬかるみのような場所に落ちていたり、(小さなと言っても、1メートル50センチほどの穴もある。)木陰で震えている、寝転んでいるなどがある。生い茂る木に登っている事例はまずない。ゆえに、ローラー作戦をすれば、自ずと見つかるのではないかと思うのだ。特に優秀な警察犬は、多少の雨でも対象者の発見は可能であろう。なんにしても、無事に早く発見して欲しいと願う。

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